2019年11月24日(日)のグラバカ東村山ジム。
日曜日の柔術クラスは13人参加でした。
20人を越える事も多い日曜日にしては少なかったですけど、予め休むのをお知らせしておいてくれた会員さん達が多かったです。
皆さん。当たり前ですけど部活じゃないのでジムを休むのは自由ですよ(笑)
出版した本が売れに売れている時吉先生。
自分も読みましたが正直素晴らしい内容でした。
英語に限らず、柔術や武術にも通じる実践で使える為にはどういった取組が必要かといった上達論について具体的に論じてありました。
分野は異なりますが自分の愛読書であるオイゲン・ヘリゲル著『日本の弓術』にも通じる普遍性を感じ、例えば『英会話』、『英語』を『スパーリング』、『試合』、『実戦』に当てはめて考えた場合でも意味が通り思わず膝を打ち「これ、柔術でも同じだよな〜。」と唸る表現が幾つもありました。
以前、時吉先生が「英語を教えることに関しては横山先生の柔術や山城先生の空手レベルですよ。」と言ったのを聞いて、自分は兎も角、山城先生の名前まで出しやがって調子に乗ってやがるなと思い大分“懲らしめた”ことがありましたが、この本を読了して確かに素晴らしい英語の先生なんだろうなと納得させられました。
また、あとがきが泣けます。
自分は毎年余裕で100冊以上の本を読む生活を20年以上続けているんですが、この本は身贔屓なして間違いなく名著ですね。
そんな時吉先生。弱肉強食のジムでは一切の贔屓や忖度なしです。
この日も痛めている足をジェノサイド中村に執拗に狙われていました。
普通、“痛めている”と其処は狙わないという暗黙の了解があるんですが、ジェノサイド柔術は違うようです。
血に鮫が群がるように痛めている箇所を笑顔で攻撃するジェノサイド中村と思わず止めに入る稽古仲間唯一の常識人堀君(笑)
それにしても素晴らしい足関節技ですね。
相手が反対の足で蹴ったり、殴ったりという有効な打撃が出来ないように極めています。
これを教えた柔術の先生は素晴らしい先生だな(笑)
柔術クラスとフリースパーリングの後は有志で補強。
HIITも試合時間に合わせて通常よりも長めに行い、種目も徐々に強度を上げています。
この日は腕立てから手を叩くクラッピングプッシュアップも取り入れられていました。
更に沖縄拳法の東村山稽古会が始まる時間が迫ると奥の部屋に移動して限界まで道着懸垂。1回も自力で挙がらなくなってからが本番で補助付きやネガティブトレーニングで限界まで追い込んでいました。
これを20代の3人だけでなく、40代の菊池さんや50代の時吉先生まで行うんだから素晴らしい意欲ですね。
ちなみに、自分は沖縄拳法の皆さんが稽古会をしている間は奥の部屋で2時間武術の稽古をして16時30分からプライベートレッスンをして帰りました。
格闘技も武術も効果の高い練習や稽古は単純でも鬼のようにキツいものが多いです。
吃苦や苦練とは良く言ったものです。
しかし、こう言った“力”は誰でも努力で手に入れることが出来、ある日自分に以前よりも“力”が蓄えられていることが実感出来ます。
広く普及するだけならば、楽しければいいと言う考えの浅い人もいますが、実際は皆さん馬鹿でもなければ暇でもないので其処に“本物の文化”がなければ忙しい中練習に来たりせずに飽きて辞めてしまうでしょう。
そもそも薄っぺらいものは面白くないと思います。
自分が何十年も武術やってるのも其処に文化があるからです。
グラバカ東村山ジムでは文化を一緒に楽しめる人達と楽しく練習していきたいと思っています。ジムの開設から2年間。今のところ成功です。
夢中になれるものがあるのって幸せですよ。ジムには共有出来る仲間もいますし。
柔術は読書の次にお勧めです。横山拓也