上達に繋がる失敗体験と誤った成功体験。

2019年6月21日(金)のグラバカ東村山ジム。

柔術ビギナークラスはクローズドガードからのスウィープとスウィープを防がれた時の三角絞め。

柔術レギュラークラスはサイドポジションとクローズドガードからのラペラチョークを練習しました。

この日は1桁代から50代後半までの会員さんが練習していましたが、定期的に練習されている会員さんは年齢に関係なく上達されています。

会員さん同士のスパーリングを見ていていつも感じるのは『上達に繋がる失敗体験と誤った成功体験』があるということです。

『誤った成功体験』という言葉は投資の分野で使われたりするんですが、例えば技の理合に適わない無理矢理な動きで偶然ポジションや一本が取れてしまい、その成功体験が記憶として残って理合に適った動きよりも無理矢理な動きを選択しやすくなってしまうことです。

投資だと投資対象が損切水準を下回ったのに損を確定する心理的障壁から損切が出来ずに偶々その後値上がりして利益が出てしまい、その後もその時の記憶が残り機械的に損切出来なくなるのが良く聞かれるパターンです。

単純に言うと短期的な成功に執着してしまい、長期的な成長の機会を逃してしまうような経験のことです。

逆に『上達に繋がる失敗体験』も頻繁に見られます。

これは、例えばクラスで習ったばかりのテクニックや自分が課題にしている未熟なテクニックを仕掛けてみて失敗するパターンです。

新しく学んだテクニックや不慣れなテクニックは習熟度が低いために完全に成功させることは難しく、失敗に終わる確率が高いです。

しかし、この段階での失敗は織り込み済みであり、その失敗の経験を次に活かすことが出来ます。

これが『上達に繋がる失敗体験』です。

スパーリング中に、極められたり、パスされた側の会員さんに横山が「いいですよ❗️」、「ナイス❗️」等と肯定的に声掛けをする場合がありますがこの場合は一見するとやられている側が『上達に繋がる失敗体験』をされていることが多いです。

クラスでのスパーリングは「俺と貴様のどちらが強いか決めようぜ‼️」というような類のものではなくあくまでも経験値を上げお互いのレベルアップを図るためのものです。

なるべく勝ち負けには終始せず冷静に『誤った成功体験』を減らし、『上達に繋がる失敗体験』を積み重ねましょう。

ちなみに、『上達に繋がる成功体験』、『下達に繋がる失敗体験』もありますが、長くなるので別の機会にしたいと思います。

試合組と有志でHIIT。中村君の嗜好で段々強度がエゲツなくなっていきます(笑)

この日の中村君の名言は「怪我する奴は弱い自分を恥じるべき。」です。半端ない。

HIITから更に30分連続スパーリングの相手をしてくれた堀君。

来月の修斗杯頑張れ❗️横山拓也

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