僕の夏休み3日目。

僕の夏休みシリーズ3日目。

沖拳会東村山稽古会の木村先生、時吉先生と一緒に菊野選手主催の組手稽古会に参加してきました。

今日の稽古会のテーマは脱力と忘れること。沖拳の理論を活かした全身を繋げる準備体操や余計なことをしない投げ、間合いの感覚等を菊野選手に指導していただきました。

伝統的な稽古と実際のスパーリングをリンクさせるような稽古内容でとても勉強になりました。

後半はライトスパーリングを延々と数十ラウンド行い何ラウンドか毎に菊野選手に組手のポイントをその都度指導していただきました。

このスパーリングがとても楽しくて様々な流派の方が習いに来ているので組手のスタイルが一様ではなくてフルコンタクト空手タイプの方、伝統派空手タイプの方、沖縄拳法らしい組手をする方、キックスタイルの方、プロの方でMMAの試合で観戦したことがある方等と沢山スパーリングして色んな種類の突きをいただきました(笑)

中でも一番突きをいただいたのが東村山稽古会の御二人。

木村先生とは直にお会いする以前から時吉先生に「掛け試し稽古会に行ったら突きを避けられない凄い人がいました!」と聞かされていて、顔と顔が向き合って普通に間合いを切った状態から打たれて1発も避けられないと聞かされて凄く興味を持っていたんですが、木村先生とお会いしてから5カ月弱にして初めて打撃のスパーリングをさせていただきました。噂は本当でした。

しかも弾くように打ったり瞬発力で打ったりしている感じではなくて唯速いのとは違う感じで凄くコントロールされているように感じました。

自分の弟も伝統派空手をやっていたんですがまた全然違う感じでした。

時吉先生も流石はフルコンタクト空手のインストラクターをされているだけあって向かい合った時の感覚が柔術のスパーリングの時と全然違いました。本職な感じ。

そして心なしか突きに昨日のBBC(ベースボールチョーク)の怨みを感じる(笑)

今日も時吉先生は怪我の影響でフェイスガードをされていたんですが、相変わらず休まずずっとスパーリングをされていました。

長時間スパーリングの時間があったので徐々に人が少なくなって段々と猛者感のある人ばかりになって行ったんですが、手を上げてスパーリング相手を探し求める姿に格闘中毒者の狂気を感じました。最高です。

自分も楽しくて休むのが勿体無いのでずっとスパーリングしていたんですが、遂に菊野選手にも声を掛けていただいてスパーリングしていただきました。

菊野選手と自分は同じ年で自分も結構武道格闘技を一生懸命練習してきたつもりでいたんですが、矢っ張り人生を賭けて戦ってこられたプロのトップ選手は凄いです。

菊野選手からは武道武術に対する強い思いを感じました。

競技者として歩まれてこられたのに『相手が武器を持っていたら』というお話を何回もされていたのがとても印象的で素敵でした。

お話を伺っていて、そうなんだよな自分も昔から本当にやりたいのは競技じゃなくて武術なんだよなと再確認しました。

この辺の話はよく木村先生や時吉先生や赤羽の多々良さんとするんですが、あくまでも僕の考えだと、武術の練習だけでは勘違いしてしまう部分があるので矢っ張りガチで取っ組み合ったり殴り合ったりして人間が馴れ合わないで本気で攻撃して来た時の圧力を知る競技の部分が稽古の過程で必要だと思うんですよね。

沖縄拳法の方達はそこの部分を防具組手だったり、他の武道、武術、格闘技でガッツリやってきてる時吉先生言うところの『2週目』の方が多いのでクリアされていて素晴らしいなと思っています。

強い稽古も柔らかい稽古も必要ですよね。押し合いみたい。

そんなこんなで僕の夏休み3日目終了です。

結局夏休みはロシア稽古会、審査会、組手稽古会と稽古ばかりでしたが最高に楽しい夏休みでした。

8月の休みは今日で最後なので明日からまた3日間で学んだ事を活かしてグラバカ東村山とグラバカ赤羽で指導頑張ります!

組手稽古会を開催していただいた菊野選手、一緒に稽古していただいた沖拳会各支部の皆様、木村先生、時吉先生、ありがとうございました。横山拓也

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