グリップ力養成法。

柔術ではグリップ力が重要だと言われています。

相手の袖や襟を握る機会が多い競技なのでグリップ力が強ければ競技上有利に働くのは当然ですよね。実感としても強い人はグリップ力が強いです。

握力は大きく分類すると握りつぶす力(クラッシュ力)、つまむ力(ピンチ力)、把持力(ホールド力)に分けられますが、柔術で言われているグリップ力は恐らく主に把持力の事だと思われます。

柔道の選手は意外と握力の数字は普通等と言われますが、これは一般的に握力計で測定されるのが握りつぶす力だからです。

柔道の選手は握力計で測定する握りつぶす力は普通でも把持力が強く、特に第5指の把持力が強いそうです。

把持力は柔術の練習を行っていれば自然に鍛えられますが、更に鍛えるには柔術衣を使った衣懸垂が良いと思います。

衣懸垂は把持力だけでなく柔術で重要な引きつける力も養う事が出来る優れた補強です。

自分も毎日100回を義務付けていました。

一般的に握力計で測定される握りつぶす力ですが、これを鍛えるのに最適なのは高負荷のグリッパーです。

COC(キャプテンオブクラッシュ)グリッパーが世界的にも有名で自分も使用しています。

一本だけハンドルが長くなっているのはネガティブトレーニング用の器具を取り付けているからです。

握りつぶす力を司る浅指屈筋、深指屈筋は細長く繊細な部位なので腱鞘炎にならないように気をつけながらトレーニングを行っています。

カルペディエムの岩崎さんは握力が100kgあるそうです。格好良いですね。

昨年のADCC77kg級王者JTトレス選手は油圧式の握力計を握ったら壊れて油が出てきてしまったそうです。半端ないですね。

つまむ力の強化に自分はイーグルクローという器具を使っています。

5kg〜15kgの5種類の重錘を使ってピンチ力を鍛えます。写真は4種類でもう1種類はいつでも気付いた時に鍛えられるように枕元に置いています。

「柔術に必要なグリップ力は把持力なんでしょ?」という意見もあると思いますが、自分は握りつぶす力、つまむ力も鍛えて総合的に握力を鍛えた方が良いと思っています。

一番の理由は向上欲求なんですが、2つ目の理由として去年くらいから相手の手首付近の橈骨神経や尺骨神経を極める大東流の掴み手や八光流の雅勲、合気道の四教(四教は多分正中神経)のような技を研究していてスパーリングでも掛かるようになってきたのでより威力を上げたいからです。

技を掛けてから相手に技が効くまでのタイムラグをゼロにしたいんですよね。

目指せ触った瞬間に絶叫タップ。横山拓也。

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