軽くスパーリングしましょうよ❗️ 2020年7月8日(水)のグラバカ東村山ジム。グラップリングクラスはイマナリロールからのフットロックシリーズを練習しました。グラップリングは足関節技の制約がIBJJFルールよりも少ないのが良いですね。サドルロックやヒールホールドが解禁されると全く別のゲームになります。特にここ5年位のグラップリングの進化は素晴らしいです。最終的な極めの形だけを見て、「昔からある。」という人がいますが極めに至るまでのルートのシステム化が進んだんですよね。道着なしのグラップリング最強を決めるADCCでも2017年大会位から使われるシステムがガラッと変わった印象です。相変わらず入賞者はブラジル人柔術家ばかりで偶にアメリカ人柔術家が混ざる感じですけどね。なんだかんだでヒールホールド有りだろうが何だろうがIBJJFルールで強い柔術家がグラップリングルールでも強いという元も子もない現実。2019年大会で活躍した現在世界最強のグラップラーゴードン・ライアンは柔術衣を着ての試合には出ませんが、無差別級決勝戦の対戦相手マーカス・ブシェシャ・アルメイダはIBJJFルールで階級別と無差別級合わせて13回優勝、ADCCも階級別と無差別級合わせて優勝2回、準優勝2回、3位2回と入賞しています。ゴードン・ライアンとの無差別級決勝の試合も本戦20分、延長10分の計30分間試合をしてネガティブポイント1差という僅差でした。そもそも、ゴードン・ライアンの師匠のジョン・ダナハーは柔術家でジョン・ダナハーの師匠のヘンゾ・グレイシーも柔術家、ゴードンライアン自体もヘンゾ・グレイシーアカデミー所属なので柔術衣有りの試合に出ないだけで柔術家です。以前、グラップリングばかりのカリキュラムで練習している某プラネットの選手達と柔術衣有りの柔術ルールのクラスメインでグラップリングクラスもあるカリキュラムで練習している柔術アソシエーションの対戦成績を比べると、グラップリングルールでも柔術とグラップリングを両方練習している柔術アソシエーションのほうが勝率が高かったという記事を読んだことがありますがADCCの試合結果はこの記事を肯定している印象を受けます。ジャン・ジャック・マチャドと弟子のエディ・ブラボーが柔術衣を着て練習するべきか否かでそれぞれの自論を披露していましたが、今にして思うと師匠のジャン・ジャック・マチャドの理論が優勢ですね。 グラップリングクラスのスパーリングの時間。中村君がジョンさんに「軽くスパーリングしましょうよ❗️」と声を掛けていました。キックボクシングクラスから参加して疲れ気味のジョンさんを気遣っていて優しいな。これからは中村君も心を入れ替えて人間の心を取り戻そうとしているんだろうなと思って見ていると、スパーリング開始のブザーが鳴った瞬間に肉食動物のようなスピードでジョンさんに襲い掛かり2秒位で写真のバックグラブの体勢を奪っていました…あの時のジョンさんの「話が違う‼️」って感じが印象的です。自分の拳法の先生が、まだ自分が高校生の頃に「相手がライトスパーしようとか、ライト、ライトとか、軽くやろうって言ってきても絶対に油断したり気を緩めたら駄目だよ。」と教えてくれたのを思い出しました。中村君のKiller Instinctは生来のものなので仕方ないのかもしれません。新井君が成田さんにクラスでやったクロスヒールホールドを極めていました。クラスで教わった技術をすぐに再現出来るのは素晴らしいですね。横山拓也 2020/07/09