難しく感じる技術。

2019年2月19日(火)1クラス目はハイヤーベルトの方が多かったので少し難しめの技術を練習しました。

柔術の技術で難しいと感じるものは概ね3種類に分類されます。

1つ目は高い身体能力が求められる技。

2つ目は手順が多く複雑な技。

3つ目は理から外れている技です。

3つ目は勿論論外ですが、他人に競技的に勝とうと思えば身体能力を相手よりも高くするか、沢山手順を踏んで力学的優位性を作り出すのが手っ取り早いです。

1つ目の身体能力ですが、身体能力を高くする努力なしに「あいつは力だから」みたいな事をいう人を見るとこの物理世界とは違う理の中で生きてらっしゃるのかなと違和感を感じます。

競技の中での物理的な闘争に出力と速度は間違いなく必要でその作り方が格闘技や武術の種類によって異なるだけです。

2つ目の手順が多く複雑に感じる技は、柔術の場合は組手や組技の攻防に制限が少なく様々な場所を掴むことが可能なので成り立っています。

この複雑さは悪戯に理解しにくくしているわけではなく、自分よりも身体能力が高い相手に勝つ為か、自分と同等の身体能力を持つ相手に効率良く勝つ為に構築されています。

こちらが所謂わかりやすい『柔術の上手さ』というやつです。

ちなみに一見身体能力に頼っているように見えるわかりにくい『柔術の上手さ』も存在します。

この『柔術の上手さ』は手順を追って練習すれば身体能力には関係なく一定以上の理解力があれば誰でも習得することが出来ます。

正直、柔術のテクニックの大部分は暗記科目です。

運動神経や柔軟性、手足の長さは技術の習得にはあんまり関係ありません。

それらが問われ始めるのは試合で優劣を競うようになってからです。

私は大抵の柔術の技は使えますが、運動神経は並ですし身体は固く、手足も平均よりも短いです。幸運なことに師匠には恵まれましたが。

自分の場合は3つ目の技術は勿論、1つ目の身体能力が求められる技術もカリキュラムに導入していません。

この日も50代の会員さん達も白帯の会員さんも手順通りに難しめの技術をマスターしていました。

長くなりましたが、まとめると1.横山がクラスで教える大抵の柔術の技術は身体能力に関係なく誰でも習得出来るけれど手順を覚える理解力は必要。

2.相手に勝つには身体能力を高くするか技術力をつけて沢山梃子を使う必要がある。

でした。

身長差20cm、体重差30kgの大人に見事な三角絞めを掛ける赤羽ジムの小学生会員さん。横山拓也

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