2018年10月31日水曜日のグラバカ東村山ジム。
この日はキックボクシングクラス、グラップリングクラス、柔術クラス。
グラップリングクラスは皆んな大好きヒールホールド数種類。
柔術クラスはレッグドラッグとベリンボロからのレッグドラッグを練習しました。
指導をしていてよく思うんですが、柔術の練習では強くなることよりも楽しむことのほうが大切ですね。
楽しくなければ短期的には強くなれても長期的な成長は望めないと思います。
そして、もっと大切なことは練習仲間に怪我をさせないことです。
当たり前なようですが、練習仲間に怪我をさせてしまうと故意でなくても罪悪感がありますし、練習環境も悪くなってしまいます。相手に軽微なものでも後遺症が残るかもしれません。怪我をさせるということは相手のDNAに傷をつけるということです。
何よりも例えスポーツと言えども人を傷つけて良い道理はありません。
柔術はコンタクトスポーツなのでどうしても怪我をしてしまう時もさせてしまう場合もあります。
しかし、一人一人の意識で練習仲間達の怪我のリスクを低下させることはできます。
ではどうして怪我をしてしまうかというと偶発的な部分を除いては技術や動き精神に余裕がないからです。
勢いや力に任せて自分のコントロールからはなれた動きで技を仕掛けていると練習相手や自分が怪我をするリスクを上げることにつながります。
ロジカルに詰将棋のように勢いや力をコントロールして技を仕掛けるようにすれば相手に怪我をさせずに済みますし、柔術も上達します。
この日練習したヒールホールドも以前は危険な技として認識されていましたが、現在は入り方や仕掛けの技術的進化によって理解している者同士の練習では極めきる前に自分が詰んでいる状態であると認識できるようになり無理な極め合いで怪我をするリスクが大幅に減少しました。
技のディテールを重視し、相手を極めることよりも怪我をさせないことを冷静に選択できるような技術的、精神的な余裕を持てるように練習していきましょう。
グラバカ会員の皆さんが楽しく安全に練習できる場所を目指していますので御協力をお願いします。横山拓也